沖縄南部療育医療センターでは、入所者さまの口腔管理・ケアを行い、治療をするかどうかを迅速に対応できるよう歯科衛生士が勤務しています。
歯科衛生士 知念さんの日々の仕事を紹介したいと思います。
医療型障がい児(者)入所施設での歯科衛生士の役割というのはとても重要です。
入所している方達は抵抗力が弱いため、口の中の菌が繁殖して発熱したりと体調変化を起こしやすいため口腔ケアをしっかりと行わなければいけません。
午前・午後に分けて各病棟をまわり、入所者さまの口腔ケアを行いながら、職員の指導にあたります。
小さい時から過敏の除去が十分にできていないと、体全体に過敏が残り、お口に触れられるたびに強く反応してしまうので、
少しずつお口に触れていく習慣をつけるように、体に触れてから徐々にお口に触る過敏除去(脱感作)も大事です。
緊張が強い方には声をかけて緊張をとるようにしたりと工夫しながら行っています。
隣にある那覇特別支援学校の先生方との連携も大切になってくるため、勉強会なども開いています。
今後は先生方が学校生活で気付いたことなど、口腔ケアに関する疑問・質問などを気軽に聞ける環境作りにも力を入れていきたいと知念さんは話していました。
各病棟の職員と連携を取りながら、入所者さまの口腔内を把握しながら衛生状態の改善を行い、個人の尊厳を保持しつつ、QOLの向上を目指しています。
2016年07月15日